用語集
- RF部品 (高周波部品)
- 高周波に対応する英語がRF(radio frequency)であり、様々な高周波回路に使われる高周波部品のこと。一般にマイクロ波部品、ミリ波部品などもRF部品と呼ばれる。
- アイソレータ
- RF部品のひとつで、2つのポート(端子)を持つ。例えばA、Bのポートがある場合、Aのポートに入力した信号はBのポートに出力されるような構造となっている。サーキュレータのポートのひとつを終端させることで、アイソレータとして利用することも多い。
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- インピーダンス
- 電気の交流回路における電圧と電流の比。単位はΩ(オーム)で表される。回路に交流電流を流したときに生じる「抵抗」と考えることができ、この抵抗が大きいほど電気の流れを妨げる力が大きくなる。
- インピーダンス変換器
- インピーダンスの変換に使われるRF部品。抵抗型、トランス型、マイクロストリップライン型などのタイプがある。50Ωと75Ωの変換に利用されるものが多い。
- サーキュレータ
- RF部品のひとつで、3つ以上のポート(端子)を持つ。例えばA,、B、Cのポートがある場合、Aのポートに入力した信号は、Bのポートに出力され、Bのポートに入力した信号はC、Cのポートに入力した信号はAのポートに出力されるような構造となっている。
- ストリップライン
- 高周波などの電気信号を伝送するための伝送路のひとつで、同軸ケーブルと違い、平らな金属配線で構成される。基盤の片面だけに金属配線を行うものをマイクロストリップラインという。
- バンド
- マイクロ波の周波数帯を分類する際に用いられ、米国に本部を置く電気・電子技術学会IEEEでは、Iバンド、Gバンド、Pバンド、Kバンド、Sバンドなど12種類の分類を行っている。
- マイクロ波
- 非常に波長の短い電波のこと。波長の範囲に明確な定義はないが、おおよそ100マイクロメートルから1メートルの電波が該当する。伝送線路としては一般に同軸ケーブルが使われるが、出力によっては金属製の導波管などが用いられることもある。
- ミリ波
- マイクロ波の一種で、波長1ミリから10ミリ、周波数がおおよそ30ギガヘルツから300ギガヘルツの電磁波を指す。ミリ波は周波数が高いことから高速のデータ転送などが可能で、特に60ギガヘルツの周波数には近年大きな注目が集まっている。
- 中古計測器 (中古測定器)
- 計測器は数値やデータを表すための機器の総称となる。弊社ではスペクトラムアナライザやオシロスコープなどの電気計測器を中心に在庫品の中古販売を行っている。
- 伝送線路
- 高周波などの電気信号を伝送するための配線のこと。高周波信号を伝送するための伝送線路については、とくに導波路と呼ぶこともある。伝送線路(導波線路)は、同軸ケーブルや導波管などによって構成される。
- 位相
- 電波や電磁波といった波動の周期的な運動において、どの箇所にいるのかを示す変数。別名をフェイズ(phase)といい、通常は角度で表示される。例えば電波は一定周期で波を描くが、この周期運動の中では同じ角度で波形を描いている箇所が見られる。この同形の波形が位相である。
- 同軸ケーブル
- 高周波などの電気信号を伝送するためのケーブルの総称。芯線をポリエチレンなどの絶縁体で包み、さらにその周囲を網状の外部導体で包んで、最も外側をビニールなどの保護被覆で覆う構造を持つ。電気信号などは絶縁体・外部導体・保護被膜で守られた芯線を流れるため、外界からの電磁波などが遮断され、減衰やノイズを低減させることができる。高周波の伝送に利用される同軸ケーブルを高周波同軸ケーブルと呼ぶこともある。
- 周波数
- 電波や電磁波などの性質等を表す際に用いられるもので、1秒間に繰り返される波の数。ヘルツ(Hz)という単位で表され、数字が大きくなるほど高周波の電気信号となる。
- 変調
- 情報やデータを記録・伝送するにあたって、電波を送信しやすい周波数に変換すること。アナログ変調、デジタル変調、パルス変調などに分類される。変調される基準電波のことを搬送電波(キャリア)と呼ぶ。
- 導波管
- 高周波、とくにマイクロ波を伝送するために用いる金属管。空気を誘導体とする中空構造になっているため、中軸導体を通す同軸ケーブルなどと比べると、非常に効率的な電波転送が可能。ウェーブガイド(waveguide)とも呼ばれる。
- 高周波
- 電波や電磁波、音波、電気信号などのうち比較的周波数の高いものを指し、英語のRF(Radio Frequency)に相当するもの。メガヘルツ程度からギガヘルツ程度の周波数を持つ電波や電磁波などが該当するが、高周波と呼ばれる周波数に明確な定義はない。なお、高周波の音波は一般に超音波と呼ばれる。
- 高周波コンデンサ
- コンデンサとは、蓄電器のことで電荷(電気エネルギー)を蓄え、必要に応じて放出する電子部品。高周波用のものを高周波コンデンサといい、バイパスコンデンサなどが代表的である。
- 高周波スイッチ
- 高周波信号の経路を切り替えるためのスイッチ。高周波信号を通過させるためにインピーダンス整合が施されている点が特徴。機械式と電子式のものがある。
- 高周波フィルター
- 入力された電気信号のノイズ等を取り除くため、帯域制限をかけたり、特定の周波数を抽出したりするRF部品。取り出す周波数により、ハイパスフィルター、ローパスフィルター、バンドパスフィルターなどに分類される。
- 高周波減衰器
- 減衰器とは、電波などの電気信号を適切な信号レベルに減衰させる電子部品であり、高周波用のものを高周波減衰器という。内部の抵抗で信号レベルを落とす仕組みを取っている。高周波アッテネータ(Attenuator)と呼ばれることも多い。